塗り回数は多いほどいいは嘘!?塗り回数によって費用は変わる?
外壁塗装をするなら、きれいな壁を長期間維持したいですよね。実は、外装塗装する際は、塗る回数が非常に重要になってきます。では、何回くらいが最適なのでしょうか?今回は、適切な塗り回数や、多数の上塗りをすすめてくる業者の目的、その対処法などについて解説していきます。外装塗装を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
塗り回数は多いほうがいい?
外装塗装業者に、「塗り回数を増やしますよ」といわれたら、なんとなくよいのかなと思ってしまいますよね。しかし、回数が多ければ多いほどいいというのは間違いで、塗り回数には最適な回数というのが決まっています。また、塗装では塗る回数だけでなく、塗料選びや塗装方法でも期待できる効果が変わってくるので、塗装回数だけに踊らされないようにしましょう。
最適な塗り回数は何回?
では、具体的に何回塗るのが最適なのでしょうか。塗料メーカーが示す塗装回数が最もよく、ほとんどの塗料は3回塗りが基本です。大手塗料メーカーの製品を比べてみても、3回塗りが基本となっていることがわかります。ちなみに、下塗りとは、外壁面と上塗りの塗料を密着しやすくするための塗料を塗布することで、上塗りとは、仕上げの塗料を塗ることです。
■メーカーの塗装回数は守ろう
塗料メーカーの規定の塗装回数を守ることで、以下のようなメリットがあります。
・簡単には剥がれない塗装になる
・遮熱や防火など、塗料のパフォーマンスを最大限にできる
・塗料メーカーが提示する耐用年数を保つ事ができる
このように、塗料メーカーの提示した回数に従うことで、耐久性が安心な塗装になるだけでなく、塗装の効果を最大限発揮できます。しかし、塗装業者は、4回や5回など、3回以上の塗装回数を提案してくることが多いです。それはなぜなのでしょうか?
■塗装業者が適正回数以上を提案してくる理由
3回を超えた塗装回数を提案してくる業者がいますが、その理由は以下のようなものが挙げられます。
・料金を上乗せしたい
・他の現場で余った塗料を使いたい
・たくさん塗るという事で、信頼を得ようとしている
このように、悪い理由で提案してくる業者も少なくないので、注意が必要です。
■4回、5回と塗った方がいい場合もある?
3回以上の上塗りを提案してくる業者は悪徳な可能性があると先ほど説明しましたが、メーカーが把握していない場所や箇所に塗る場合は、指定回数以上の塗布が必要になる場合があります。たとえば、劣化が激しい木の部分やサビやすい場所は4回塗るなどです。あくまでメーカーが3回と決めているのは、安定した状態の外壁での実験結果なので、環境によっては4回以上の塗りが必要になります。
■3回以上の塗りを提案されたら?
外装の見積もりで、基本の3回ではなく、4回や5回を提案された時はどのように対応すればいいのでしょうか。安心して塗装を行ってもらうためにも、以下のことを聞くのがおすすめです。
・3回塗りが基本なのになぜそれ以上必要なのか?
・どの塗料を重ね塗りするのか?
・どの箇所にするのか?
・重ね塗りをする効果はなんなのか?
これだけ質問すると失礼に当たるのではないかと思うかもしれませんが、優良な塗装業者なら親切にすべてのことについて説明してくれるはずです。このような質問をしてはぐらかしてくる業者は、悪徳な理由で重ね塗りをすすめている可能性が高いので気をつけましょう。
■2回塗りは要注意!
基本的に塗装は3回以上と説明しましたが、稀に2回塗りで見積もりを出す会社も存在します。他の塗装会社と比較して、明らかに見積もりの金額が安いと感じたら、2回塗りの手抜き工事を行っているかもしれないと疑ってください。本来ならメーカーが規定した3回を少なくても塗らなければいけませんが、悪徳な会社は材料費や人件費を浮かせるために、2回で済ましてしまいます。必要回数に満たないと、耐久性が落ちるだけでなく、効果も大幅に低減してしまうので、見積もりに違和感を感があればすぐに確認しましょう。
回数を重ねると費用も高くなるので注意
3回塗り以上を行うと、必要な塗料が多くなるので、基本的に費用は高くなります。もし4回、5回塗りを提案されても価格が3回塗りとほぼ変わらない場合は、規定以上に塗料が薄められている可能性があるので、注意しましょう。回数と値段の適性を知るためにも、外壁塗装をする際は合い見積もりを取って、依頼する業者を決めることをおすすめします。
この記事では、外壁塗装の塗り回数について解説しました。外装塗装において、塗り回数は非常に重要なポイントなので、見積書を作成してもらった時点で、何回上塗りするのか聞くのがよいでしょう。また、回数だけでなく、何をどこに塗るのかも大事になってくるので、入念に打ち合わせを行ってください。また回数が少なくても問題ですが、回数が多くても問題があるケースがあるので、ちゅういが必要です。