悪質な外壁塗装業者がよく使う手口とは?見極め方を事前に知っておこう!
住宅のメンテナンスとして欠かせないのが「外壁塗装」です。「そろそろ外壁塗装をしたいけど、どこの業者に依頼するか迷っている」という方も多いでしょう。そんな数多くある外壁塗装業者の中には、残念ながら悪質な手口でお客様を騙すような業者も存在します。ここでは、そんな悪質業者がよく使う手口と、見極め方をご紹介します。
悪質な外壁塗装業者がよく使う手口
悪質な外壁塗装業者がよく使う手口は、意外にも共通していることが多いです。一体どのような手口を使うのか、確認していきましょう。
悪質業者は訪問販売で突然やってくる
ほとんどの外壁塗装の悪質業者は、訪問販売で突然やってきます。突然やってきて外壁を見たあと「外壁が劣化してこのままでは倒壊してしまいます」「今すぐ外壁塗装をする必要があります」など、不安を煽るようなことをいってくるのです。この手口は、台風や地震などの自然災害後に使われることが多い傾向にあります。
オリジナル塗料をすすめてくる
オリジナル塗料を積極的にすすめてくる業者も、悪質業者である可能性が高いです。オリジナル塗料を使っているからといって悪質業者というわけではありませんが、日本のメーカーの塗料は、長年の研究の末にできた高品質な塗料ばかりです。そのため、優良な外壁塗装業者は、オリジナル塗料ばかりを推すことはまずしないでしょう。オリジナル塗料をすすめてくる悪質業者は、メーカーの塗料を少し薄めただけで「オリジナル」とうたっていることが多いです。
無料点検サービス
「無料点検サービスをさせてください」といってくる外壁塗装業者は、そのまま無料点検で大げさな劣化を示し、契約にこじつけようとする悪徳業者が多いです。
大幅な値引きをしてくる
「今なら50%引きで半額にします」など、大幅な値引きをしてくる外壁塗装業者には注意が必要です。外壁塗装の値引きとして、10万円前後であれば、優良業者でもあり得る値引きの範囲ですが、30~100万円以上の値引きになると怪しいと思ったほうがいいでしょう。
外壁塗装費用の前払いを要求してくる
外壁塗装費用は、基本的に後払いです。「前払いしてくれたら安くする」など、前払いを要求してくる業者は、悪徳業者である可能性が高いでしょう。
契約を急がせる
「今日中に契約してくれないとこの金額ではやりません」など、契約を急がせる業者は、悪徳業者である可能性が高いでしょう。お客様が外壁に対して不安を感じていて判断力を失っている間に契約させようという魂胆です。
大手企業や自治体を名乗ってくる
お客様を安心させようと、大手企業の社員や自治体の職員を名乗ってくる悪徳業者がいます。しかし、大手企業や自治体が突然訪問販売で外壁塗装をすすめることはまずありません。
手抜き工事をする
悪徳業者の多くは、手抜き工事をします。通常3度塗りをする外壁塗装を、2度塗りにしたり、充分に乾かさなかったりするのです。最初は一見わからなくても、手抜き施工された外壁塗装は、みるみる劣化してしまいます。
悪質な外壁塗装業者を見極める方法とは?
ここからは、悪質な外壁塗装業者を見極める方法をご紹介します。
訪問販売に警戒する
外壁塗装業者が訪問販売に来たら、まず警戒しましょう。訪問販売が全て悪いわけではありませんが、訪問販売を簡単に信用してはいけません。
よく使う手口に当てはまったらはっきり断る
上述したよく使う手口に当てはまることをされたら、悪徳業者であることを疑ってはっきり断りましょう。「すでにほかのメーカーで契約している」などといって、隙を与えないようにしてください。
マーキングの有無
悪徳業者は、その日に契約が決まらなくても「ここの住人はもう少し推せば契約できるかも」と思った顧客の家に、マーキングをつけることがあります。郵便ポストや電気メーターの裏などに書くことが多いため、訪問販売のあとはチェックしてみるといいでしょう。
業者の所在地・口コミを調べる
「悪徳業者かも?」と思ったら、業者の所在地や口コミを調べましょう。公式サイトに所在地の記載がない業者は、悪徳業者である可能性が高いです。また、口コミが悪いところもやめたほうがいいでしょう。
複数業者で見積もりを比較する
悪徳業者かどうか判断するためにも、外壁塗装業者は一社で決めず、必ず複数業者で見積もりを比較してください。ほかの業者より極端に高かったり、逆に安すぎたりする業者は注意が必要です。
信頼性の高い外壁塗装業者の特徴
ここまで悪徳業者の手口や見極め方をご紹介してきましたが、信頼できる外壁塗装業者の特徴も見ていきましょう。
適切な診断をしてくれるか
優良な外壁塗装業者は、質の高い外壁塗装をするために、外壁をくまなく調べます。外壁を下から見上げて確認するだけでなく、上まで登って確認してくれるでしょう。また、診断をする人が「外壁劣化診断士」や「建築士」といった専門資格を有している人なら、より安心でしょう。
適正価格かどうか
優良な外壁塗装業者は、適正価格で施工をしてくれます。外壁塗装の費用相場は、一般的な2階建て住宅で80~150万円。悪質な業者を見極めるために、費用相場を把握しておきましょう。
見積もり書の内訳がきちんと記載されているか
外壁塗装の見積もりを出してもらったら、見積もり額の内訳がきちんと記載されているか確認しましょう。内訳が記載されていない業者は、信用できません。また、内訳が記載されていても、材料費と施工費が記載されているか、塗装面積が平方m単位で記載されているかを確認してください。それらがきちんと記載されている業者は、信用できるでしょう。
保証の有無
外壁塗装は、保証をつける義務はありません。しかし優良業者は、保証体制が整っているところが多いです。そして保証の有無に加えて、保証期間や保証範囲、保証書の有無を確認しましょう。
悪質な外壁塗装業者がよく使う手口と、見極め方を解説しました。悪質な外壁塗装業者の被害に遭ってしまう方は非常に多いです。自分は大丈夫だと思っていても、悪質業者はあの手この手でお客様の心を掴んでいきます。そんな被害に遭わないよう、悪質業者の手口を事前に知り、悪質業者が来ても見極められるようにしておきましょう。また、外壁塗装は信頼できる優良業者に依頼し、大切な家を守ってください。