外壁塗装後に気泡ができる原因は?気泡ができたときの対処法
外壁塗装後に「水ぶくれ」が起きたことはありませんか?この水ぶくれは「気泡」とも呼ばれます。気泡が起こると、外観の印象が悪くなります。また、悪化すると破裂してしまうかもしれません。では、外壁塗装後の気泡は一体どうすればよいのでしょうか。今回は、外壁塗装後に気泡ができる原因について詳しく紹介します。
外壁塗装で塗料に気泡ができる原因とは
外壁塗装で塗料に気泡ができることがあります。一体なぜでしょうか。こちらでは外壁塗装で塗料に気泡ができる原因について詳しく紹介します。
下地が乾燥しきれない状態で塗装をしたから
まず、下地が乾燥しきれない状態で塗装をしたからです。下地が乾燥しきれない状態で塗装をすると、塗装が乾燥する時に湿気(水分)が蒸発するので塗装を浮き上がらせてしまいます。塗装の浮き上がりがひどくなると水ぶくれのような気泡になります。
下地の透湿性が高いから
下地の透湿性が高いことが気泡の原因にもなります。下地の透湿性が高いとは、下地自体がモルタルや掻き落としなどのように透湿性が高い外壁仕上げである状態のことです。透湿性が高い外壁仕上げであると、空気や湿気がでたり吸い込んだりしています。湿気が高い時は、外壁が湿気を大量に吸い込んでいる時です。外気が乾燥すると湿気が外にでることから、塗装が浮き上がり、水ぶくれのような気泡になります。
塗料と希釈剤の割合が合っていないから
3点目の原因は塗料と希釈剤の割合が合っていないからです。塗料は原液のままだと、粘り気が高く、塗れません。必ず原液を希釈(薄める)る必要があります。通常、塗料と希釈剤には希釈率が決まっています。全体を100%とすると、原液95%、希釈剤(シンナー)5%です。
この時、希釈率が合ってないと、塗料を塗った時に塗料がまんべんなく塗れず、塗料の中に空気が閉じ込められます。この空気の中に湿気が混じっています。塗料が乾燥した時に、塗料の中の湿気が混じった空気は外にでることから、塗装が浮き上がり、水ぶくれのような気泡になるということです。
気泡が外壁に及ぼす悪影響
外壁塗装の後に気泡ができると、外壁にはどんな影響を及ぼすのでしょうか?こちらでは気泡が外壁に及ぼす悪影響について詳しく紹介します。
外観が悪くなる
ひとつ目の悪影響は外観が悪くなることです。具体的には、水ぶくれが大きくなる、塗膜が破裂する、塗膜がパリパリはがれるなどです。まだ築年数が若い家でも、塗膜がパリパリはがれていたりすると、古い家に見えてしまいます。非常に外観が悪くなり、訪問者からの印象もよくはないでしょう。
内部の腐食がはじまる
ふたつ目の悪影響は内部の腐食がはじまることです。気泡が破裂して、塗膜がパリパリはがれていたりすると下地が露出します。普段から下地に雨水が当たり、下地の内部に雨水が侵入します。そうなると内部の腐食がはじまり、カビや崩落が発生するかもしれません。
時間が経つほど修理費がかかる
3点目の悪影響は時間が経つほど修理費がかかることです。気泡ができ、一度塗膜がはがれると、どんどん外壁まわりの状況は悪化します。初期状態の時は外壁の塗り直しだけで済みますが、さらに悪化していくと下地・断熱材・内装材の総取り換えになるかもしれません。そうなると時間が経つほど修理費がかかり、余計な出費がかさみます。
もし目立つ気泡ができていたら、できるだけ早い段階で外壁塗装の専門業者に問い合わせてみることをおすすめします。
外壁に気泡ができたときの対処法
もし外壁塗装の後に、気泡ができていた時は一体どうすればよいのでしょうか?こちらでは外壁に気泡ができていた時の対処法について詳しく紹介します。
外壁塗装の施工業者に連絡する
ひとつ目の対処法は外壁塗装の施工業者に連絡することです。当然ですが、もし外壁塗装後に気泡ができた時は、真っ先に外壁塗装の施工業者に連絡するようにしましょう。そのため外壁塗装の施工業者の連絡先はしっかりと保存しておくことを忘れないようにしてください。対応が早い外壁塗装の施工業者であれば、最短即日に現場確認に訪れます。遅くても、次に雨が降る前には現場確認に来てもらえるように約束をしておきましょう。
保証内容を確認する
ふたつ目の対処法は保証内容を確認することです。保証内容には、どんな時に保証してくれるのかが記載されています。内容をしっかりと確認しましょう。また外壁塗装を依頼する時には、もしもの時を考えて必ず保証書をもらっておくようにしてください。
外壁塗装の施工業者の対応次第では第三者機関に相談する
3点目の対処法は外壁塗装の施工業者の対応次第では第三者機関に相談することです。外壁塗装の施工業者によっては、連絡しても対応してくれない業者もいます。また保証書をもらっていなかったり、保証書をなくしてしまうこともあります。そうなると外壁塗装の施工業者はあてになりません。外壁塗装の施工業者の対応次第では、消費生活センターなどの第三者機関に相談することをおすすめします。もし外壁塗装の施工業者が対応してくれなくても、保証書がなくても、決して諦めないようにしましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装後に気泡ができる原因について紹介しました。今回のポイントをまとめると、外壁塗装後に気泡ができる原因は下地が乾燥しきれない状態で塗装をしたから、下地の透湿性が高いから、塗料と希釈剤の割合が合っていないからの3点です。ただし本当の原因は外壁塗装の施工業者のミスです。知識や経験が高い外壁塗装の施工業者であれば、このようなミスをする可能性は低いでしょう。