外壁塗装の色選びでよくある失敗とは?防止策を事前に考えよう!
家の外観は、家の顔ともいえます。そんな外観に大きく影響するのが色選びです。外壁塗装を行った人からは、色選びに失敗し後悔したという声も少なくありません。外壁塗装の色選びを失敗しないためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?色選びでよくある失敗やその理由、失敗しないための防止策を紹介します。
外壁塗装の色に関する失敗が多い理由
外壁塗装で重要な色選び。カタログやサンプルを見て好きな色を選ぶだけで、簡単だと思われがちですが、実はさまざまな落とし穴があります。
日当たりによって見え方が変わる
同じ色でも、明るいところで見るのと暗いところで見るのでは、見え方が変わってきます。そのため、外壁塗装の色も日当たりによって見え方が変化します。サンプルを見た環境と、実際の家の日当たり環境に差があると、色選びを失敗しやすいです。
仕上がってみないと全貌がわからない
外壁は、素材やデザインなどさまざまな種類があります。同じ色でも、素材やデザインの違いで色の見え方も変わります。また、小さい面積で見た色と、大きい面積で見た色では、面積効果によって見え方が変わります。明るめの色はさらに明るく見え、暗めの色はさらに暗く見えます。このように、実際に外壁塗装完了後の完成を見ないと全貌がわからないことも、失敗が多い理由のひとつです。
劣化による色の変化が予測しづらい
何十年と住み続ける家ですから、家の外側も内側も経年劣化と向き合わなければなりません。外壁の経年劣化は、色があせたり日焼けしたりと気候や環境に大きく影響を受けます。そのため、どの色がどんなふうに変化するのかは、そのときになってみないと分かりません。塗装したばかりは納得のいく色味でも、時間が経つにつれ失敗だと感じる人も少なくないようです。
外壁塗装の色選びでよくある失敗
外壁塗装の色選びで後悔した人は、どのようなことを失敗だと感じたのでしょうか?自分たちの好みの色を選んでも、失敗したと感じることがあるようです。
外壁の素材に合わない色を選でしまった
外壁の素材にはさまざまな種類があり、デザインも豊富です。平らなものからでこぼこしたものや、レンガ調のものなどがあります。素材に合わない色を選んでしまうと、安っぽく見えたり、かっこ悪く見えたりします。
雨だれの跡や砂ぼこりが目立つ
例えば、白色などの明度の高い外壁に、黒い雨だれの跡がついたり、緑がかった苔が生えたりするととても目立ちます。また、砂ぼこりが付着すると、色がくすんで見えます。家を取り巻く環境に合わせた色選びをしないと、失敗や後悔につながってしまうでしょう。
近所の雰囲気から浮いてしまった
近所にも家が立ち並んでいる場合や、雰囲気を大切にしている地域では、外壁の色にも配慮が必要です。自分の家も自宅周辺を含め街の風景となります。奇抜すぎる色や、雰囲気に合わない色のチョイスは、ご近所トラブルの原因にもなるので気を付けましょう。
外壁塗装の色選びに失敗しないためには?
外壁塗装は金額も安くはないので、失敗したからといって簡単に塗り直せるものではありません。施工後に後悔しないためにも、色選びに失敗しないためにできる防止策を見ていきましょう。
ある程度色の知識を身に着けておく
色は、さまざまな要因で見え方が変わります。色面積によって見え方が変わったり、光の当たり方で違う色味に見えたりします。サンプルを見て明るい色を選ぶときは、面積効果を考えてワントーン明るさを落としたものを選ぶとよいです。反対に暗い色なら、ワントーン明るいものを選べばサンプルの見え方に近づけられるでしょう。
また、サンプルを見るときは、屋外で見てみるなどいろいろな光の当たり方を試して選ぶとよいです。そのほか、2色以上の色味を使用する際の見え方など、色の知識を少しでも身に着けておけば、色選びの失敗が少なくなります。
業者にカラーシミュレーションを依頼する
パソコンの画面上で外壁の色を試せるソフトがあります。依頼する業者がそのソフトを使用しているようなら、自宅のシミュレーションをしてもらいましょう。自宅を模しているのでイメージしやすく、より理想の色を選ぶことができます。
候補の色番で塗装した家を見てみる
塗料のカタログには、色番が掲載されているはずです。ネットで検索すれば、希望の色番で外壁塗装をした家の画像が出てくることもあります。実例を見ることでイメージしやすく、失敗も少なくなるでしょう。
第三者の視点で考える
外壁塗装をすると、外観が見違えるようにきれいになります。美しくなる我が家にテンションが上がって冷静な判断ができず、色選びに失敗することもあります。そうならないためにも、色が決まったら一度、第三者の視点で考えてみましょう。他人が見たときにどう感じるか、ご近所さんが見たときにどう感じるか、これを想像するだけでも色選びを失敗する可能性が少なくなります。
外壁塗装の色選びでは、失敗や後悔したという声がよく聞かれます。外壁の素材や家周辺の環境などでも見え方が変わる外壁の色。後悔しないためにも、色選びの難しさや奥深さを理解しておく必要があります。外壁塗装を依頼するときは、ここにある失敗談や防止策を参考にして後悔しない色選びをしましょう。