外壁塗装ではベージュが人気?外壁に使う際の注意点とは
外壁塗装で選ばれる色として、ベージュは人気のある色の1つです。なぜ外壁塗装においてベージュが人気なのでしょうか。本記事では、外壁塗装でベージュの人気が高い理由を説明するとともに、外壁の色としてベージュを採用する際の注意点についても解説します。外壁の塗り替えを検討している方はぜひご一読ください。
外壁塗装でなぜベージュが人気なのか
外壁塗装においてベージュの人気が高い理由としては、次の3点が挙げられます。
汚れが目立ちにくい
ベージュは、白や黒などの色と比較すると汚れが目立ちにくいという特徴があります。汚れが目立ちにくいのは、ベージュが明るめの中間色であるためです。外壁に付着する汚れは砂埃や排気ガスによるものが大半あり、これらの汚れはグレーなどの中間色です。白や黒で塗装した場合、外壁と汚れのコントラストが強くなるため、黒い外壁だと汚れが白く見え、白い外壁だと汚れが黒く見えます。これに対して、同じ中間色であるベージュで塗装すると、外壁と同化することで汚れが目立ちにくくなります。
周囲の景観と馴染みやすく家の系統も選ばない
落ち着いた雰囲気のあるベージュは、主張が強すぎず周辺の景観と馴染みやすい色です。ベージュであれば街並みに一体化して悪目立ちすることはないでしょう。また、ベージュは和風の家にも洋風の家にも合う色であるため、広く使える点も特徴です。
落ち着いた雰囲気を演出できる
ベージュは柔らかい色合いのため、外壁に用いることで落ち着いた印象の家になります。そのほかにも、温かみや優しさ、穏やかさを感じさせる色であるため、住む人に安心感を与える家のイメージに合うといえるでしょう。
ベージュのみで塗るとぼやけるので要注意!
人気がある理由として主張が強すぎないという特徴を持つベージュですが、裏を返せば無難でぼやけた色ともいえます。このため、外壁をベージュ一色にしてしまうと存在感の薄すぎる家になってしまいます。外壁の色にベージュを採用する場合は、相性のよい色を合わせて使うことで変化をつけましょう。ベージュに合うおすすめの色は次のとおりです。
黒で全体を引き締める
膨張色のベージュに対して収縮色の黒を合わせることで、ベージュによってぼんやりとしがちな家の印象を引き締められます。
白で清潔感を増す
白を合わせると、より明るく清潔感のある印象になります。経年劣化による汚れが心配であれば、オフホワイトなどを使用してみましょう。
グレーで相性よくまとめる
ベージュと同じ中間色であるグレーは相性のよい色です。ベージュとグレーの濃淡を変えることによる変化も大きく、さまざまな演出ができます。
ブラウンで落ち着いた雰囲気に
ベージュと同系色のブラウンを合わせると、落ち着いた雰囲気になります。メリハリを出したいときはベージュとブラウンの濃淡の差を大きくしてみましょう。
ネイビーで上品・爽やかに
ネイビーは色合いによって印象が変わります。濃くすると上品に、薄くすると爽やかに感じるため、好みの雰囲気に合わせて調整しましょう。
カーキでナチュラルに
大地をイメージさせるベージュに植物をイメージさせるカーキを合わせると、ナチュラルな印象になります。
おしゃれに仕上げるならこれをやってみて!
ベージュは人気のある色とはいえ、何となくベージュを選ぶだけではおしゃれに仕上がりません。先に挙げた色の取り合わせも大切ですが、外壁の塗り方によってはさらに個性を出すことが可能です。もっとおしゃれに仕上げたい方に向けて、色の取り合わせ以外のアイディアを紹介します。
付帯部でアクセントをつける
付帯部とは、家の外周部における外壁以外のさまざまな箇所の総称です。具体的には、ベランダの塀の最上部などに取りつけられた笠木、1階と2階の境界部分などに設置されている幕板、屋根の軒先の裏面にある軒天、雨どいなどがあります。これらの付帯部にベージュ以外の色を塗ることで、自然にメリハリをつけられます。付帯部の色を変えるだけでも印象は大きく変えられます。
材質の違う素材とのバランスを意識する
一部にレンガ調の壁面がある場合や、レンガづくりの階段、塀、小道などがある場合は、レンガなどの色と外壁のベージュとの色のバランスも意識してみましょう。レンガなどの色みが濃い場合は、薄めのベージュにすることでレンガなどの部分がよいアクセントになります。レンガなどの色みが薄い場合は、ベージュの色をそろえることで家全体の統一感を出せます。ベージュの塗装をする外壁と素材の違う箇所がある家は、もともと持っている個性を引き立てるような色を選ぶとよいでしょう。
外壁に2色を用いる
外壁に2色を用いると、塗り方も色の選び方も多種多様になるため、さまざまな演出ができます。塗り方を大きく分けると、縦に線を引くように塗り分ける方法と、1階と2階で塗り分ける方法があります。縦に塗り分ける場合は、ベージュの同系色を組み合わせるなど、明度や彩度が大きく変わらない色を取り合わせるとよいでしょう。階別で塗り分ける場合は、幕板やベランダの塀などが色の境界の役割を果たすため、大きく色が変わってもおしゃれに見せられます。ベージュと相性のよい色と合わせて好みの見た目に仕上げましょう。
まとめ
外壁塗装でベージュの人気が高い理由と、外壁の色としてベージュを採用する際の注意点についての解説でした。一口にベージュといっても、濃淡や明度の違いで雰囲気は異なります。色の取り合わせや塗り方によって、さらに印象は変わります。満足できる仕上がりにするためにはシミュレーションが非常に大切なので、想像だけで色を選ぶのではなく、塗装後のイメージなどを実際に見ながら検討しましょう。